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《ヒノキブンの家づくり》丈夫な家対策④〜東日本大震災ついて〜
みなさん、こんにちは。
今回は、2011年(平成23年)3月11日に東北地方太平洋沖地震による災害及びこれに
伴う福島第一原子力発電所事故による災害である大規模な地震災害、東日本大震災から
約10年近くが経過します。
東日本各地での大きな揺れや、大津波、火災などにより東北地方を中心に12都道府県で
2万2000人余りの死者・行方不明者が発生しました。これは明治以降の日本の地震被害として
関東大震災(死者・行方不明者推定10万5000人)に次ぐ2番目の規模の被害となり、沿岸部の
街を津波が襲来し、破壊しつくす様子や福島第一原子力発電所におけるメルトダウン発生は、
地球規模で大きな衝撃を与えましたね。
そしてこの10年間で私たちの生活に大きな変化をもたらしたのは間違いなく日常の備えが
いかに必要かまた後世にその体験を伝えていくことの大事さを改めて知る経験になりました。
また、建築物に関しても甚大な被害が出ており、
2020年12月10日時点、全壊・家屋流失12万1992戸、半壊28万2920戸、全半焼297戸、
床上浸水1万76戸、一部破損73万392戸の被害が出たと発表されており、
特に岩手県・宮城県・福島県の沿岸部では、津波によって多くの住宅が流され、
全壊・流失家屋の戸数は岩手県で1万9508戸、宮城県で8万3005戸、福島県で1万5435戸に
上り、未曽有の被害となりました。
その中で、設計施工、製造しているツーバイフォー住宅に関してはお話しさせて頂きますと、
東日本大震災においてのツーバイフォー住宅の被害は、
全壊:7件
半壊:69件
東日本大震災では、7件が全壊となっていますが、この7件のうち6件は地盤崩壊となっています。
地震や津波の影響で地盤自体が原型を留めていない状態のことです。地盤から崩壊してしまう
のであれば、住宅の強度や耐震性を語っても無意味になります。残りの1件は類焼他(地震による
火災)となっています。ですから、ツーバイフォー住宅自体の強度、あるいは耐震性が足りずに
全壊したと言い切れる住宅はゼロということです。次に半壊を見てみましょう。
半壊は69件で、そのうち地盤の崩落、液状化の2つの項目は上記と同じ理由で無視します。
注目しないといけないのが強震変形です。この強震変形が2件となっています。
強震変形とは簡潔にいうと、強い揺れで家が変形したという意味です。この2件の半壊は
純然たる揺れによる被害といっていいでしょう。しかし、マグニチュード9という大きな地震で
あったにも関わらず、純然たる地震の揺れによる被害が、半壊2件のみとは驚きです。
東日本大震災でもツーバイフォー工法も持つ、優れた耐震性、強靭な強度が発揮された
といえるでしょう。
また、当社はさらに耐震性が高いツーバイシックス住宅も施工していますので、
より安心安全な住生活を提供できます。